« 喜ばしい報告 | トップページ | オムライスの幻想 »

2005年12月14日 (水)

大人の工場見学

昨日の話になるのですが、仕事でとある工場に行きました。
バカでっかい工場です。
場内での社員の移動も車や原付、そんな所です。

目と耳と、あと鼻から「工場!」という情報が飛び込んで来ます。

目線を上げれば赤白の煙突や、白いタンク、縦横に走るパイプ。
背景は真っ青な空です。煙突からは真っ白な煙(水蒸気)が流れています。
まるで日本では無いようです。映画のセットのようです。
夜であれば、バットマンの第1作のような雰囲気になるのでしょう。
写真を撮りたかったのですが、それをやると会社ごと出入り禁止となるので止めました。

目線を下げれば、青白い水や、モヤモヤとした濁りの水が流れていて、気温が低こともあって湯気が水路を覆っています。
溝の蓋の隙間からは、白や茶色の泡があふれ出てきています。
通路の角には原料のかけらが吹きだまっており、古いドラム缶の上に溜まった土からは、紫色の実を付けたツタ植物が垂れ下がっています。
明らかに昭和40年代以前と思われる、板塀でできた小屋なんかもあります。
この工場の歴史というか、存在してきた時間の長さが感じられます。

そして、様々な音があふれています。
ゴーーーーーーーーーーーーーー(大きいものが回転してる)
ギーーーーーーーーーーーー--(高速で回転してる)
ダン・ダン・ダダン・ダン・ダン・ダン(不定形の大きいものが回転してる)
タンタントトンタンタンタンタントトン(不定形の小さいものが回転してる)
ブシュッ・・・・・・・・ブシュッ・・・・・・(水蒸気が噴出している)
ムーーーーンーーーーーーーンーー(そのほか遠くの音、判別不能)
ずっと聞いていたらトランスできそうな、ある種音楽的な騒音でした。

臭い・・・
なんと申し上げて良いのやら。
表現のしようが無いのですが、なぜかインスタントの塩ラーメンが思い浮かんで仕方無かったです。

働いている人も、我々ひ弱なサービス業とは違い、ゴツく、ある種乱暴である種繊細な、それこそ「労働者」って感じでした。
客商売とは違うプライドというかモチベーションで仕事してる人たちという印象でした。

会社員になってから、様々な職業があるんだな・・・ということは理解していたつもりでしたが、今回の工場見学は、初めての体験でした。
割と感動してました。目が潤んでいたかもしれません。
「スゲー」「スッゲー」と感嘆詞ばかりあげてました。

そういえば遠くの方から雪が流されてきました。
無茶苦茶寒かったです。

|

« 喜ばしい報告 | トップページ | オムライスの幻想 »

お出かけ(静岡県内)」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大人の工場見学:

« 喜ばしい報告 | トップページ | オムライスの幻想 »