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2006年1月15日 (日)

26-TWENTYSIX-

平成18年1月14日、07:30。
隣の布団に、なんだかいつもと違う奥さんがいる。
寝ぼけながら「どしたん?」と聞くと、

奥「・・・破水したかも・・・わからん・・・・・・」

な、なに~~~~~~~~~~!?

奥さんがとりあえずトイレに。私はパソコンを立ち上げ、破水と尿漏れの違いを調べる。

俺「とりあえず、きっかけがあって出るのが尿漏れで、なんか動いているだけで出てくるのは破水みたいやで」

奥「・・・やっぱり、なんか、出てる・・・」

病院に行く準備をしながら様子を見ると、ますます破水の確信。

会社の予定をキャンセル。
土日の予定は完全にひっくり返りました。
奥さんはちょっとパニックしていますが、前々から入院準備だけはしていたので、基本的に問題なし。
車の後部座席にビニールとバスタオルをひき、奥さん乗せて出発しました。

病院到着。なんでこんなに車がある?今日休診やろ?
ってくらい車がある。駐車場満杯。
ちょっと離れた場所まで行く羽目になった。
こういったところでナーバスになる。

09:00、産科・婦人科に到着。
奥さんだけ奥へ連れて行かれ、「破水ですね」とあっというまの結論。
即座に陣痛室(分娩室に入るまで安静にしている場所)に入る奥さん。

看護士さん?に、「今日一日様子を見て、陣痛が始まればそのまま出産、陣痛が始まらなければ促進剤を使います」と言われる。

この内容を、私と奥さんの両親に連絡。
奥さん両親には、文書作成の必要もあり、一度来て貰うことに。

10:00、ご両親到着。
入院に必要な書類作成。陣痛室には、ダンナか母親、それも一度に一人しか入れないということで、交互に陣痛室に入る。

奥さんのご両親には、「陣痛とかが押し迫ったら連絡します」ということで一度ご帰宅願い、私が付き添いに。

こりゃ長丁場になるな・・・と、私は一旦外出し、昼食を食べ、本を数冊購入。

14:00頃から、陣痛始まる。10分に1度。
やはり陣痛は陣痛と分かるらしい。
時計を見ていると、確かに10分おきに陣痛来てる。
なんだか良く解らないけど、隣の陣痛モニターの数字を見てオロオロする。

16:00時には、3~5分間隔になる。
相当キツイらしい。

この調子だと今日中に出産、誕生日は14日か・・・と思ったりする(前振り)。

両方の親に、今日遅くなりそう。変化があったら電話します。と伝える。

さて、これからが長かった。
陣痛の感覚が3分に固まったな~と思えばまた5分になったり。
陣痛の強さ自体はどんどん強くなってるらしく、奥さんがちょっと辛そう。
でも陣痛が収まった時には「イェーイ」とかやってるからまだ大丈夫そう。

しかし、なんだか確実に出産に近づいていることだけは分かる。
「そういうふうにできている」というタイトルの本があったよな・・・
とか思いながら、背中をさすったり、腰を押したりする。

22:00、陣痛はやはり3~5分おき。
看護士の方に、「見込み、いつ位ですかね~」と聞いてみる。
看「まだまだかかるよ~」
私「5時間くらいですかね~?」
看「もっとかかります。朝までに生まれるかどうか・・・」

正直、かなり長時間を想定して聞いた5時間でしたが、甘甘だったようです。

これまた両方の親に連絡。
私の親はとりあえず来静を見送り、奥さん両親にはまた変化があったら連絡する、と何回目かの同じセリフ。

陣痛室には、当初私たちともう一組がいたのですが、そのうち電話があったらしく、もう一床が準備されました。
やって来た人は、そうとう進んでいるらしく、「もう立てない・・・!」とトイレにも行けない様子。

来て15分ほどで分娩室。さらに15分ほどで出産。
1時間であっと言う間に出ていってしまいました。
経産婦強し!初産婦は大変!

平成18年1月15日、02:00
なんとなく開き直ってくる。
陣痛始まって12時間。
こりゃ長いや!という腹ができてくる。

奥さんが腰を押せといえば押し、水くれと言えば渡す。
合間にうとうとしたりする。
それにしても喉が痛い。咳が止まらない。
奥さんも咳をする。咳の音が陣痛モニターから聞こえてきて焦る。
BGMは、ディズニーのオルゴールアレンジがエンドレス。

陣痛室にはいつのまにか4組いる。
いずれも破水した様。
そのうち一人が、まだ進行が遅いということで、一旦違う部屋に移され、別の妊婦さんが入ってくる。かなりラッシュしているらしい。

その新しい人の進行が早く、看護士さんらがそちらにかかりきりに。

そうこうしている内に、外が明るく。もう06:00です。

隣の奥さんが出産間近。分娩室に行こうとした時に、奥さんが我慢できずにナースコール。

来た看護士さんが「もう完全に開いてます。分娩室行きましょう」。

え~!?
まだ陣痛が1~2分おき、とかわからんかった。
奥さん我慢しすぎ。

07:00分娩室へ。
私は奥さんのご両親に連絡。来て貰うことに。

それからはひたすら待ち時間。
ひたすらひたすら待ち時間。
義父さんから「実感どう?」と聞かれても、正直よくわからない。

赤んぼうの泣き声が聞こえるたびにビクっとする。

で、待ちくたびれてウトウトしだしたころ。08:45に呼ばれる「生まれましたよ~」。

ガラス窓ごしに見る。ちいさい赤さん。
誕生は08:19、体重は?・・・2370g。柔ちゃんとこより小さいな。
頭は・・・そんな大きくないか。
体は、やはりちょっと華奢。同タイミングで生まれたお隣さんの、3000gオーバー赤さんと比べると、ちょっと弱々しい。
でも、なんだか必死に呼吸してる。足を元気に動かしている。

片目が明いた。すごいパッチリしてる。誰似だ?正直よくわからない。
冷静に見ると、子泣き爺とネズミ男を足して2で割ったような感じ。

おいおいおい。動いてるよ!指長い~。
鼻をピクピクしている。お前、どこでその奥義を(私がやたら動かせるので)。

うちの両親に電話。なんか私の母親が感極まってる。
今後、私が動ける時に静岡に来ると言う話をまとめる。

奥さんと面会できたのはそこからさらに1時間
奥さん、思いっきりスッキリした顔。
元気そうでよかった。時間かかったから正直不安でした。
二人で赤さん見て、あーだこーだ言う。
どうやら鼻の形は良いらしい。「アゴもある」、なんじゃそりゃ。

さすがに奥さんも疲れてるし、私もへとへと。
入院のセッティングをした後、奥さんご両親にあとをまかせて帰宅。

なんとかアパートに帰って(13:00)、等ブログに一筆書いて、飯食って・・・
いきなり襲いかかる悪寒。ブルブル震えてきた。

一つは疲労、もう一つが咳のしすぎと思われます。
咳をするたびに、頭の血管切れそうです。
体のバランスが大きく崩れたようです。

目覚まし時計を夕方にセットして、丸まって布団に。

17:30に一度起きて、今これを書いてます。
寒気は継続中。
これから薬飲んで、冷えピタ君つけて寝ます。

ものすごいドタバタした、予定外の出産でしたが、結果としては土日。
最初から最後まで付き添えました。
出産の手伝いが出来ことが正直嬉しいです。

何となく、赤さんが気を利かしてくれたような気も。

両親、奥さんの両親、お医者さん、看護士さん、そして、いろいろとやさしい言葉をかけて下さった皆様、本当にありがとうございました。

新しい駅南生活者、よろしくお願いいたします。

・・・そういえば、ハンドルネームどうしよ・・・
(名前自体はもう決めてます)。

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コメント

どうもどうも。おめでとうございます!!
いやいや。ほんとに。心から祝福を!!!

しかし、土日で、丁度最初から最後まで、
全部立ち会えたってのは、幸運ですねぇ。
ま、これから、色々と大変でしょうけど、
ま、それが楽しみでもありますから。ね。
でわでわ。また。宜しくお願いしますね。

投稿: です | 2006年1月15日 (日) 21時34分

おめでとうございます!
お時間かかったみたいですけど、安産で。
最初から最後までの実況ブログに、自分のお産の思い出もダブッちゃって、ちょっと涙ぐんぢゃいました。

これから大変で、楽しくて、嬉しい子育てがはじまりますね。パパさん、ママさんがんばってください♪

投稿: ほんだ | 2006年1月16日 (月) 00時48分

ですさん
全くその通りです。
土日と付き添えたのは幸運と言うほかありません。
これが出張と重なったりして、立ち会えなかったら一生言われますから。
ですさんのお子さんとは1年違いですね。
またいろいろご助言よろしくお願いします。

ほんださん
子育て・・・正直なところまだ心の準備が・・・
まず赤さんが寝る場所を確保しないと。これは私がやらないと。
あと20年だか22年だか、私は教師になるのか反面教師になるのか・・・
まあ、まずは歌って踊って遊ぶとします。

投稿: ドロンコ | 2006年1月17日 (火) 20時16分

ごぶさたしています。ご出産どうもおめでとうございます!

投稿: cipriano | 2006年1月18日 (水) 18時48分

ciprianoさん、ありがとうございます。
って、出産後3日間、赤さんに会ってません。
明日は会えると良いのですが。

投稿: ドロンコ | 2006年1月18日 (水) 23時52分

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