さて何のことでしょう。
インスタント焼きそばではありませんよ。
フィリピンにおけるアミエビの塩辛のことです。
中島郵便局の斜め向かいあるフィリピン雑貨店で、一年近く前に
購入したものです。
相当「臭い」という噂を聞いており、買ったものの開けられれずに
いたものです。
先日、晩御飯のメニューで肉ニラ炒めしか思い浮かばす、
ただ作るだけでは面白くも何とも無い、といった状況に陥いりました。
その時目に入ったのが、この「GINISANG BAGOONG」でした。
蓋を開けると、表面を覆う油。
アンチョビに似てるな、というのが第一印象。
スプーンで小皿に取って、そのスプーンをひと舐め。
「・・・・・・・・・・・・いける!」
これは美味しい。というか、経験済みの味です。
アミエビの佃煮から、甘みを抜いて旨みを増した、そんな感じです。
これで炒めたら美味しいに決まってるやん。俄然やる気が出ました。
ニオイはほとんどせず、これが臭いって、どういった基準だろう。
そんなことを疑問に思いながら、肉ニラ炒めの味付けに使用しました。
当然結果はバッチリ。
エビの風味はさらに香ばしくなり、単なる肉ニラ炒めがエスニックな
仕上がりになりました。奥さんも問題なく完食。
5月1日夕 肉ニラバゴオン
これは炒飯とか最高だろうな。
と思ったら居てもたってもいられず、
5月3日の夕飯で炒飯に使用。
にんにく、バゴオン、卵、青ジソの炒飯です。
冷蔵庫の青ジソを見た時点で、勝利の方程式完成って奴でした。
バゴオン以外の味付けは塩と白胡椒です。
家庭の炒飯がグッとクる物になります。これは最高です。
と感激しながら、返す刀で5月4日昼食。また炒飯。
具はにんにく、バゴオン、卵、葱、しらす、生茶葉です。
味付けは同様に塩、白胡椒ですが、唐辛子の輪切りも少々入ってます。
南部じまん市で生茶葉を見た時点で、昼食メニューに決定です。
美味しいです。
ちょっと材料を増やしすぎて、ゴチャゴチャしたのは反省点。
豚肉少々と、にんにく、葱、卵あたりとの組合せがベストかも。
バゴオン自体が塩辛く無いので、もっと増やしても良い位かな。
細めのパスタにバゴオンを使ったら、イタリアともフィリピンともつかない、
美味しい麺料理が出来そうです。
カレー炒飯に追加、これも美味しいに決まってます。
あと、豆腐と炒めたりジャガイモのキンピラに加えたり、何となくですが
納豆とも合いそうな気がします。
調味料一つで、いろいろ可能性が広がりました。
バゴオン、今私の中で最も“熱い”調味料です。
追記1
最初に書いたとおり、「バゴオン」とはフィリピンのアミエビの塩辛です。
同じような文化は周辺にもありまして、タイでは「カピ」、インドネシアでは
「トラシ」、マレーシアでは「ブラチャン」というらしいです。
また、中国での「蝦醤(シャージャン)」も同様のものかと思います。
韓国でもキムチに入れたりする位だから、同じような物があるはずです。
このバゴオンを購入したのは、静岡中島郵便局の斜め向かいのお店です。
現在は、狭い店内に軽食コーナーを設けたらしく、ランチメニューなんかも
提供している模様。以前よりもさらに入りにくい雰囲気となっています。
今のバゴオンが無くなったら再訪するつもりですが、すごく度胸のある方、
お先にどうぞ。
中国その他の国における同様の物であれば、ニッショクやカルディ、
北野エース(パルシェ)、韓国食材店などで入手可能かもしれません。
値段も安い(バゴオンで300円)ですし、かなりの万能調味料です。
探してみる価値はあると思いますよ。
追記2
この記事を書くにあたり、いろいろ検索してみたところ、「GINISANG BAGOONG
(ジニサン バゴオン)」は、食べやすく加工したバゴオンの様です。
よく見たら、英語でも SAUTEED SHRIMP PASTE とあります。
タガログ語でgisaが「炒める」、ginisangが「炒めた物」みたいです。
生のバゴオン(どこで入手できるか不明)は、やはり臭いのかもしれません。
また、ginisang bagoongも、regular の他、sweet、spicyとある様で、とりあえず
今回のオススメは、ginisang bagoongの、regularってことでよろしく願います。
他のを買った方(買ってしまった方)、どんな具合だったか教えて頂けると
有り難いです。
フィリピン料理の参考リンク
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