アサギマダラ
今回、全体に写真大きめです。
割と長くおつき合いしている陶器やさん「器の一草」。
この一草さんの15周年ということでお葉書が届きまして、はる坊の顔見せがてら遊びに行きました。
前置きはココまで(一草さん御免なさい)。
朝市で有名な丸子の道を登りまして、不動尊の手前、一草さんの建物横の駐車場に入ったところ、目の前をヒラヒラと飛ぶものが。
奥さんが小さく叫びました。
「アサギマダラだ!」
動画で10頭ほど見ることができますが、実際は20頭はいました、一草のご主人の話ではピークで50頭ほどいたらしいです。
私はアサギマダラの実物を見るのが初めて、しかもこんなに大量。
アドレナリンがブワっと出ました。
フジバカマの花につかまり、小さな花の一つひとつに一心不乱に口吻を挿しています。
個体によって差はありますが、夢中なのかカメラを近づけても逃げません。
こちらも夢中になって写真を撮ります。
ここでまた奥さんが小さく叫びました。
「マークが付いてる!」
解説しよう!
このアサギマダラという蝶は、生活の中で長距離を移動することで有名なのです。
日本の東北地方や標高の高い山など、涼しいところで生まれた個体が、秋に南下。
和歌山や高知、場合によっては台湾まで移動してそこで産卵、幼虫が越冬。
そして大きくなって今度は北上。
そんなサイクルみたいです。
ただこの生活史について完璧な情報が揃っているわけではなく、今現在も追跡調査が個人・団体レベルで続けられているのです。
そしてその調査というのが「マーキング」
夏にこの蝶を捕まえた人が羽根に情報を書き込んでから放し、その後別の場所で捕まえた人からの情報と合わせて、どのくらい移動したかを把握するわけです。
例えば本日、丸子にて撮影した個体。
「EHJ574 ザオウ 8/18」という文字が読めます。
山形・宮城県境の蔵王連峰のどこかで8月18日に捕獲されたのでしょう。
そして、それから2ヶ月後の10月21日に静岡県の丸子で確認されたわけです。
その距離ザッと500km!しかも、多分まだ旅の途中です。
もう1頭、「デコ AYO-6」という個体もありました。
(写真だとデコの文字は隠れちゃってます)
一草さんによると「白山」というマークもあったらしいです。
早速、調査グループの掲示板にでも投稿しようと思います。
さて、一草さんの駐車場に車を止めてからかなりの時間、その駐車場で写真撮影と観察に夢中になってしまいました。
一草さんご免なさい!
そういえばアサギマダラの名前の由来ですが、黄~茶色が特徴的な蝶だから、その色からかな~と思っていたのですがこれが大間違い。
羽根の色の抜けている部分、ここの薄い青が「浅葱(あさぎ)」という色だからアサギマダラだとか。
一草さんに教えてもらって、目から鱗でした。
写真で見ると確かに青い。一つ賢くなりました。
参考リンク
・アサギマダラ wikipedia
・アサギマダラを調べる会
・浅葱色の説明
写真だめ押し
見に行くなら今すぐ丸子へどうぞ。ASAPです。
10/26追記
アサギマダラマーカーの部屋というサイトの画像掲示板に投稿しました。
そちらで西田さんという方が捕獲してマークした個体だということが判明しました。
ちなみに、マーカーの番号は「ENJ574 ザオウ 8/18」の間違いでした。
あと、もう一頭は、福島県にあるグランデコという施設で8月13日に捕獲されたものの様です。
こちらも500km程度ですか。喜界島とかまで移動している個体がいることを考えると、比較的ノンビリした奴ですね。
いやいや、面白い。
研究とかはひとまず置いておいて、ある種ボトルメールのような楽しさがありますね。
あとは、あの場所で数頭捕まえてマークを入れなかったのが少し悔やまれます。
自分が書いたマークが沖縄や台湾で見つかったら楽しかっただろうに・・・!
最後に、奥さんが撮った方から、マークがはっきり写ってるやつを掲載。
あ、そうそう、実際でも、記事上でも忘れ去られていたはる坊ですが、車の中でグッスリ昼寝中でした。はい。
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