ざるそば400円。
皆様はどのような印象をお持ちになるでしょうか。
事例を集めますと・・・
首都圏の立ち食い系で300円前後。
静岡代表としてスマル亭が450円。
静岡市内の有名どころだと700円前後。
食堂的な町場の蕎麦屋さんで、もりそば500円、ざるそば550円というのが、まあ平均的な感覚ではないでしょうか。
さて、ひるがえって、ざるそば400円(もりそばだと370円)。
まあ、お安い方でしょう。
蕎麦粉と小麦粉、どちらが多いか分からないような、製麺所の麺。
もしかしたら冷凍麺かもしれませんが、そんなお蕎麦でも400円なら、まあ文句のないところでしょう。
しかし、そのお蕎麦が、
・素性の良い粉(能書きでは石臼引き)
・蕎麦粉7割
・水ごね
・細打ち
となると、いかがでしょう。
そんなお蕎麦を出すお店が「瀬音」。
山梨県南巨摩郡富士川町にある、富士川町交流センター「塩の華」内にある食堂です。
(余談:静岡の富士川町は2008年10月で消滅、山梨県の富士川町は2010年3月8日誕生)
先日、南アルプス市で仕事があり、昼間、国道52号を空きっ腹抱えて北上、お店はいくつかあったものの、どれに入るか決断できないまま「ここでいいや」と入った訳です。
割と立派な施設でして、土産物ののぼりが大量にあったり、「ドライブイン」という看板があったり(隣の建物の看板なのですが)と、雰囲気が私の好みではなく、今まで避けていたのです。
(どこ産か分からない土産物ばかりのお店とか、そんな風に見てました)
全く期待せずに併設食堂に入って、ざるそば400円。
まあ、お安いですな、と注文。
出てきて、不用意に一口・・・・・・!?
え?
マジ?
マジで?
マジでこの蕎麦?
400円?
これで?
うそ?
え~~~~~っ?
と心で叫びながら食べてしまいました。
とても美味しいお蕎麦でした。
香りこそ少なかったですが、甘みと食感は十分。
静岡市で見ても先頭グループの味です。
全く期待せず食べはじめ、一気に食べたので写真がありません。
食べ終わってから「これ撮ってもな~」という気分で撮った写真がこれ。
すみません。
ともかく、凄いコストパフォーマンスでした。
私の中の、蕎麦の価格感覚がぐちゃぐちゃになりました。
「本来、売価に反映させるべき経費を、町の税金でまかなってないか?」
と勘ぐってしまうほどでした。
国道52号のお昼ご飯でお悩みの方、一度是非どうぞ。
騙されたと思ってどうぞ。
騙されても400円。笑って許してください。
カレーの良い香りもしました。
もりそば(370円)+カレーうどん(450円)=820円
なんてのも幸せな感じがします。
そば湯も言えば出てくるらしいです。
物販の方は、「塩の華」というくらいで、塩が売ってました。
地場の野菜も売っているようですが、平日の午後でほとんどありませんでした。
地元産の「硯(すずり)」と「和紙の団扇」、このあたりは間違いの無い品物だと思います。特に団扇はかなり格好良く、一瞬購入を考えました(見送りました)。
後は普通にありがちなお土産群でした。
ソフトクリームもあります。ご家族連れでも安心して寄り道してください。
紹介されているブログその1
紹介されているブログその2
第一印象と、それがひっくり返される展開は皆同じですね。
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